立ちはだかった「立地 VS 予算」問題
私は、子どもの頃から沢山のモデルルームを見てきた影響で、マイホームへの理想が富士山級に高い人間でした。しかし、収入面の問題で、家にかけられる予算は4000万と決まっていました。
家探しをする中で何よりも難航したのが、立地問題。
2018年当時は東京オリンピック開催前で、東京都の地価が右肩上がりだった時期。(現在でも高値のままですが…)
最初は中央線沿線を希望していましたが、予算内では全く見つけられず。他の沿線や駅遠の物件にまで目を向けて、あちこち内覧に走り回る日々でした。
2年後、運命の出会いは「中古の一戸建て」
そんな私たちですが、2年の時を経てようやく
の中古戸建てを、なんと 3690万円 で手に入れる事が出来たのです。
今思い返しても、タイミングに恵まれたとしか言いようがありませんが、2年間沢山の物件を見ることで培われた勘のお陰で、即決出来たのだと思います。
それでも、中古戸建てに対する不安は色々とありました。
本当に購入して良いのか判定する為にやった事はこちらで紹介しています↓
ほぼ新築同様の装備&理想の内装にする為に、リノベーション代として840万円かけましたが、ローンは固定金利で組み、月9万円台の返済をしながら無理のない生活を送っています。
最近、自宅近辺の古いお宅が取り壊されては、次々と新築戸建てが建てられています。
我が家より狭い物件でも、6000万円台で販売されているようです。最寄り駅徒歩10分弱の大手住宅メーカーの戸建ては、なんと1億円台で販売されています。
そういった広告を見るたび、過去の私たちの決断は間違っておらず、この街に住める唯一の方法だったのだと、身に染みて思います。
「人生の箱」である家に、いくら払いますか?
家探しをしている時は、「吹き抜けリビングで、開放感があって、間取りはこんな感じで、パントリーとシューズクローゼットがあって、ウォーキングクローゼットは洋画みたいに広くて…」等など、選びきれないくらいの要望を抱えていました。(そりゃ見つからんわ)
正直言うと、思い描いていた理想像と今の家は、違うところが沢山あります。
しかし「住めば都」とはよく言ったもので、実際にマイホームになると愛着がわき、気に入らない点はあるものの安住の地を手に入れた安心感の方が勝り、心穏やかな毎日を送っています。
中古戸建てを購入する時、憧れのマイホーム像に後ろ髪を引かれた私は、家は「人生の箱」と自分に言い聞かせていました。
もっと高いローンを組めば、違った選択肢を選べたと思いますが、ローン返済の為に日常生活の質を落とすのは、本末転倒だと考えたのです。
うちの家族は共働きですので、家にいる時間は仕事の日の朝と夜と休日しかありませんし、お出かけや旅行が好きなので、休日も家を空けている事が多いです。
在宅ワークはありませんし、頻繁な来客もありません。
そんな自宅に、毎月15万や20万あるいはもっと払う必要があるのか…?
こんな事を考えているうちに、だんだんと冷静な頭を取り戻すことが出来ました。
家族でたくさんの思い出をつくり、人生経験を積み、安心して老後の生活を送りたい気持ちが強かったので、「無理のあるローンは組みたくない」というのが夫婦の共通認識でした。
また、もっと郊外に行けば、注文住宅を建てたり、新築戸建てに住むことも出来ましたが、利便性や資産性を考え、選択肢からは外しました。
共働きで頑張っていても、贅沢な暮らしは望めない人もいる今の日本。
理想と予算の板挟みにされていた私たちのように、悩みながら住まい探しをされている方が、今も多くいらっしゃるのではないかと思います。
そんな方々の、「中古戸建てに住むって、実際どうなの?」という疑問にお応え出来るような、裏表のない情報を発信出来ればと思っております。
読み辛い箇所等もあるかと思いますが、努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ブログ開設までの経歴
- 子供時代、不動産会社に勤める親に連れられて、休日に数々のモデルルームを巡って育つ。
- 社会人になり、独身寮の1DKで可愛い家具を揃え、そこそこ幸せに暮らす。
- 2015年 結婚を機に、夫の社宅に転居。ボロい団地にめげず、簡単DIYでお洒落化を目指すが限度あり。夫の反対意見は聞き流し、早期撤退を志す。
- 2018年 勤務先を考慮し、東京都内に予算4000万円でマイホーム探しを始める。ここから約2年間、年々げっそりしていく夫を引き連れて、一戸建てもマンションも、中古も新築も、注文住宅メーカーまで、様々な物件を巡る。
- 2020年6月 ついに運命の一軒に巡り合う!夫、活気を取り戻す。
- 数々のリフォーム会社と交渉しながら、住宅設備メーカーショールームなどを巡る。夫、再びげっそりしている。
- 2020年9月 リフォーム会社と契約し、工事開始。
- 2020年12月 理想の住まいが完成し、新生活が始まる。
- 2023年1月 入居3年目突入。老後もここで暮らしていたい!と、夫婦で語り合う日々を過ごす。夢のマイホームを手に入れるまでに得た経験や知識、中古戸建てとリノベーションの魅力を世の中にお届けしたいと思い、ブログを立ち上げる。